製造業の会計とは?その特徴や求められるスキルを詳しく紹介

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会計の仕事は基本の知識や経験があればさまざまな業界で活躍できますが、製造業は他の業界とは少し勝手が違います。製造業では材料を購入して工場で加工し、製品を販売するという流れがあり、会計は「原価計算」をしなければなりません。製造業の会計の業務内容などをチェックしましょう。
経理にはさまざまな仕事がありますが、中でも製造業は他の業界とは違い専門的な知識が必要です。
材料を仕入れて加工して販売するため、他の業界にはない「原価計算」の知識も持っておかなければなりません。
本記事では、製造業の経理の特徴について、製造業の経理に必要なスキルについて詳しく紹介します。
製造業の会計・経理の特徴
製造業の会計や経理の特徴についてまずは確認しましょう。
会計や経理の仕事は、基本的な知識やある程度の資格があればさまざまな業界で活躍できます。
そのため転職にも有利で、一生涯役立つ知識、スキルでもあります。
ですが、中には製造業のように特別な知識が必要な業界もあります。
製造業は商品を買って卸す一般的な小売業とは違い、材料を仕入れて加工したうえで商品として販売します。
車や電化製品、おもちゃなど一般的に馴染みのあるものから、専門性の高いものまで製造業ではさまざまなアイテムの製造、販売をおこなっています。
そんな製造業で会計、経理として働くためには、どのような業務を担当しなければならないのかを確認してください。
基本的な経理の業務
製造業は他の業界とは違う面も多いですが、すべてがまったく違うというわけではありません。
製造をおこなう企業であっても、営業や経理、人事、事務など、一般企業と同じくさまざまな仕事があります。
製造業の経理であっても、一般的な経理業務は一通りおこなわなければなりません。
入出金の記録や売り上げ金、仕入れ金額の管理、さらに売掛金の管理などもあります。
従業員の給与を計算したり、従業員が立て替えて支払っている経費の清算をしたりするのも経理の重要な業務です。
さらに税金についての管理もおこなわなければならず、企業の税金についての一通りの知識が求められます。
決算期には日々の業務と合わせて決算申告書を作成する業務もあります。
材料の仕入れなどに関する会計業務
製造業の経理が他の業界の経理と違う点は、製造をおこなう過程に発生する経費の管理です。
これは工場経理とも呼ばれ、製造業ならではの業務です。
製造業には材料を仕入れて、それを加工して販売するという工程があります。
材料にいくらかかったか、加工にいくらかかったか、工場の管理や維持にどれくらいのコストがかかるかというお金の動きをきちんと把握していなければ利益を算出できません。
また、加工や工場全体にかかるお金だけでなく製品一つひとつの原価もきちんと算出する必要があります。
製造業ではこのような製品に関する経費の計算、管理をおこなう経理の業務は非常に重要です。
製造業の会計・経理に必要なスキル
製造業の会計、経理にはどのようなスキルが必要かについて解説します。
一般的な経理の知識だけでなく製造業の会計、経理ならではの原価計算に関する知識や無駄を見極めるスキルなども重要です。
経理の資格としては日商簿記が有名ですが、それだけでなく工業簿記の資格も取得しておくと製造業の経理をおこないやすくなります。
原価計算の基本的な知識
製造業の経理では他の業界には見られない原価計算の業務があります。
原価計算とは、製品を作るうえでどれくらいの費用がかかったかを計算するものです。
材料の仕入れにかかるお金、加工にかかるお金、工場の管理にかかるお金、さらに運搬にかかるお金や人件費、光熱費なども計算しなければなりません。
それぞれのお金をただ記録するのではなく、製品一つを作るにあたって適切な原価かどうかを見極める力もつける必要があります。
経理の基本的な知識
製造業の会計、経理には原価計算のスキルが必要不可欠ですが、それだけでなく一般的な経理業務も多くあります。
そのため、経理の基本的な知識も欠かせません。
そもそもお金の動きを把握する経理の基本的な知識がなければ原価計算をするのも難しく、製造業の経理業務をこなせません。
経理の基本的な知識があれば製造業だけでなくさまざまな業界で経理担当者として活躍できるので、知識は常に深めていくようにしましょう。
無駄を見極めるスキル
製造業では原価を抑えることは非常に重要です。
原価を抑えることで、製品を値上げすることなく利益を高くできます。
ですが、原価を下げるために製品の質を落とすと消費者にそれが伝わり売り上げが減少してしまう可能性もあります。
原価を下げて利益を高めるためには、製品の質を下げるのではなく無駄を見抜く力が必要です。
作業工程の無駄、人件費の無駄、光熱費の無駄、運搬に関する無駄など、製造におけるあらゆる無駄を見抜く力も製造業の経理には求められます。
工業簿記の資格
経理に必要な資格といえば日商簿記が有名です。
準二級以上の日商簿記の資格があればさまざまな業界で経理のスペシャリストとして活躍できるでしょう。
ですが、製造業の経理として働きたいのであれば、日商簿記の他に工業簿記の資格も取得しておくことをおすすめします。
製造業の経理の業務に含まれる原価計算は日商簿記では補えません。
工業簿記では原価計算の他、製造業で必要な経理の知識を学べます。
製造業の会計・経理に必須な原価計算とは?
製造業の会計、経理に必須の原価計算について解説します。
原価計算には費目別原価計算、部門別原価計算、そして製品別原価計算があり、それぞれで正しい計算をおこなわなければなりません。
まず、費目別原価計算です。
これは製品を作るために仕入れた材料などの材料費や労務費、経費に分類して計算するものです。
部門別原価計算は、費目別原価計算で製品ごとに分類できない費用をそれぞれの製品製造の基準に照らし合わせたうえで原価として計算します。
製品別原価計算は、費目別原価計算、部門別原価計算を踏まえたうえで最終的な原価を計算するものです。
原価計算の重要性
製造業における原価計算は、製品の正確な利益を把握するために欠かせません。
この原価計算が曖昧だと、企業はどれだけの利益を得ているのかを把握できず、赤字、倒産に陥ってしまう可能性もあります。
また、原価計算をおこなうことで製造ラインでの無駄を見つけやすくなるというメリットもあります。
製造ラインでの無駄を見つけて改善していくことで、製品の質を下げず、製品を値上げさせずに利益を高めることが可能です。
そして、原価を把握することで製品の金額を決める目安にもなります。
原価を把握し、金額を決定することで、製品を販売する前からある程度の利益を予想できます。
製造業の会計の業務内容を把握しよう
製造業の会計、経理の業務内容について解説しました。
さまざまな業界で欠かせない存在である会計、経理の仕事ですが、製造業ではさらにもう一歩踏み込んだ独自の知識が必要です。
製品を製造するためにかかる費用を明確にし、管理する中で無駄を見つけて改善すれば、企業の利益にも貢献できます。
製造業の会計、経理は独自の業務だけでなく一般的な経理の業務もおこなわなければならないので大変ですが、より経理の仕事を極めたい、製造業に携わりたいという方は原価計算や工業簿記の資格取得のための勉強を始めてみましょう。




