経理職は理系人材でも就ける?向いている人の特徴や注意点

目次
経理職は文系の人が就くというイメージを持っている人もいるかもしれません。理系には経理職は難しいと考えている人も多いのではないでしょうか。実際にはそのようなことはありません。文系や理系に関係なく、経理職として働くことは可能なのです。
本記事では理系でも経理職に就くことができるのかについて解説していきます。また、経理職に向いている人の特徴や注意点についても解説しているので、ぜひ参考にしてください。
理系でも経理職に就ける?
理系でも経理職に就くことは可能です。そもそも、経理の仕事に関しては文系か理系かはあまり関係ないといえるでしょう。文系の方が経理に向いていると思われがちですが、実際にはそんなことはありません。なぜなら、経理の仕事は文系と理系のどちらの強みも活かすことができるからです。
例えば、文系でコミュニケーション能力が高い人は少なくありません。経理の仕事はさまざまな分野の人たちと関わることになるので、コミュニケーション能力は必須です。また、経理の仕事に欠かせない簿記の資格は、文系の方が取得率が高いというデータもあります。こうした背景から文系の方が経理に向いていると思われているのかもしれません。
しかし、経理の仕事に欠かせない数字力やパソコンスキルは理系の人の方が得意としている傾向にあります。
このように、経理の仕事は文系と理系のそれぞれの強みを活かすことができるのです。
学んできた分野よりも意欲の方が大切
文系や理系を理由に経理の仕事を諦める必要はありません。経理の仕事は、会社に入ってから学べることも多いためです。
経理の仕事につくうえで大切なのは、それまでどのような分野を学んできたかということよりも、経理の仕事に対する意欲といえるでしょう。経理の仕事がしたいかどうかを軸に考え、強い意欲を示すことをおすすめします。
経理に向いている人の特徴

自分が経理に向いているか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。経理に向いている人にはいくつかの特徴があります。以下の特徴に当てはまるようであれば、経理に向いているかもしれないと考えてみてください。
論理的な考えができる
経理には論理的な考え方が必要になります。経理の仕事の1つに数字を見て、それを分析するというものがあります。数字の変化が何を示しているのかを読み取らなくてはいけません。その作業に個人の考えが入ってしまうと、正しい内容を読み取ることができなくなってしまいます。
そのため、経理には論理的な考え方が欠かせません。また、経理は財務数値の説明を担当しなければいけない場合があります。その際にわかりやすく説明をすることはもちろん、起きている事象を淡々と説明する能力も求められます。
財務数値の説明を聞きにきている人たちは、忙しい時間の合間を縫ってきているのでなるべく手短に説明を終わらせなくてはいけません。その際に論理的な考え方に基づいて説明ができないと、不必要な内容を話してしまう可能性があります。その結果、説明の時間が長くなってしまうのです。
論理的な考え方は多くの場面で必要となるため、苦手な場合はできるようにトレーニングをしておいてください。
細かい作業が好き
経理は細かい作業が非常に多いです。WordやExcelを使って表や図を作ったり、数字を入力したりしなくてはいけません。淡々と数字を入力するだけの作業をしなくてはいけない場合もあるでしょう。
そういった作業を苦痛に思わなければ、経理の仕事は向いています。逆に細かい作業が苦手で、ずっとパソコンに向き合っているのが耐えられないという場合は、経理が向いていないかもしれません。
仕事ぶりを評価されなくてもいい
自分の仕事が客観的に評価されてほしいという人だと、経理の仕事はあまり向いていません。なぜなら、経理の仕事を客観的に評価するのは難しいからです。例えば、営業職であればノルマが設けられている会社も多く、それを達成しているかどうかで評価されたりされなかったりします。
もちろん、必ずしも評価されるとは限りませんが、ノルマがあるため評価されやすい仕事になっています。しかし、経理には基本的にノルマはありません。経理の仕事は直接会社の利益に結びつくものではなく、評価されづらいのです。こうした環境に身を置いたとしても、淡々と仕事を進めていけるという人であれば、経理の仕事が向いているでしょう。
モチベーションを管理するのが難しい仕事の1つなので、プライベートを充実させて仕事のやる気に変えられるという人も経理には向いているかもしれません。
理系が経理職に就くときの注意点
理系が経理職に就く際に気をつけるべきポイントがいくつかあります。理系で経理職へのキャリアチェンジを考えている人は、これらのポイントを意識するようにしてください。
キャリアプランを明確にしておく
経理職に限った話ではありませんが、キャリアプランは明確にしておきましょう。初めて経理職として働くという人は、働いてみると経理職が肌に合わないという可能性も考えられます。そのパターンも考慮しておきましょう。
就職や転職がゴールではありません。そこからどのようなキャリアを積み上げていき、最終的にどういったところを目指すのかを考えておくことが大切です。それを考えておくと、勤めている会社とキャリアプランのギャップができた際に転職という選択がしやすいです。
途中で変わっても問題ないので、ひとまずのキャリアプランを考えておくようにしてください。
単純作業が苦痛になる場合がある
単純作業や細かい作業が好きな人は経理に向いていると説明しましたが、実際に業務を始めてみると苦痛になる場合があります。しかし、経理職として働くうえで単純作業は避けることができません。
そのため、実際にWordやExcelを操作してみて、経理の仕事をイメージを掴んでおいた方がいいでしょう。もちろん、細かい業務内容まで経験することはできませんが、大まかにどういった内容かを知っておくだけでも入社後のギャップが少なくなります。
文系と比べて難しい傾向にある
経理職には文系も理系も関係ありません。しかし、採用する側は文系を中心に採用する傾向にあります。そのため、理系の人は経理職への転職に時間がかかるかもしれません。少しでもスムーズに転職を成功させるためには、簿記などの資格を取得しておくことをおすすめします。
また、経理職でも英語力が求められるケースが増えています。そのため、TOEICなどで英語力をアピールできるようにしておくべきです。アピールポイントを増やしておけば、理系でも経理職への転職は成功しやすいでしょう。
【まとめ】
経理職は文系でも理系でも関係なく、働くことが可能です。しかし、今までに経理職として働くうえで役立つスキルを所有していないと難しいかもしれません。そのため、現在勤めている会社で経理職への配置換えを申し出るのも1つの手です。どうしても経理職として働きたいという気持ちを伝えれば、配置換えをしてもらえるかもしれません。
また、経理職として優秀な人材をお探しの際は、ぜひプロフィットの人材派遣サービスをご利用ください。プロフィットでは、経理や会計、財務で高い専門性を持つ人材を紹介しています。人材不足にお悩みのご担当者は、ぜひご相談ください。