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2022年以降の経理職・会計職の求人市場の傾向とは

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2022年以降の経理職・会計職の求人市場の傾向とは

高齢化社会が進行している昨今、多くの企業では人材不足に悩んでいます。また、それは営業部門や技術部門だけではなく、本来流動性の少ない経理職や会計職にまで及んでいるのです。2022年以降の経理職・会計職の求人市場は、どのような傾向があるのでしょうか。優秀な人材を獲得するためには、しっかり理解して求人活動をする必要があります。

2022年以降の経理職・会計職の求人市場の傾向

2020年までの求人市場では、そのほかの業種と同様に、経理職・会計職も積極的な募集や転職が行われていました。不況によって、管理部門は圧縮されるケースが多いかったのですが、近年の景気回復の流れ、そして労働人口自体の減少懸念によって、人材を求める企業は非常に多かったのです。

 

この傾向は、コロナ禍後も継続すると予想されており、活発な求人市場になると見通されています。
ただし、経理職・会計職のなかでも、スキル・実力のある人材に注力される可能性があるでしょう。
近年では、IT化の流れはどんどん拍車化がかかっています。

 

AIやRPAの発達により、これまで経理職や会計職が手を取られていた膨大な単純作業は、データ化されるケースが多くなってきました。
そのため、単純作業については自動化により人件費を圧縮されるようになっています。

 

コンピューターが作業するので、ケアレスミスなども発生しないというメリットがあるでしょう。
経理職・会計職で求人が募集される場合は、単純作業を行う人材ではなく、経営分析や経営戦略についての知見がある人材を求める傾向が強くなると考えられます。

 

経理職・会計職の転職希望者の年齢と経験年数の傾向

これまで、一般的な転職というのは、ある程度社会経験を積んだ若手社員から、中堅社員一歩手前まで社員がするというケースが多かったです。
しかし、近年では特に経理職・会計職において、熟練と呼ばれる人材が転職を希望するケースが増えています。
経理職・会計職において、転職を希望する年代として最も多いのは40代です。次いで30代が多く、50代での転職希望者というのも少なくありません。

 

30~40代というのは、経理職・会計職としてさまざまな経験を積んでいる年齢のため、最も脂がのっている年代とも言えるでしょう。
自分たちが磨いてきたスキルを、より大きな会社・勢いがある会社で発揮したいと考えるケースや、上が詰まっていることから、後輩の昇進を考慮して転職希望を出すというケースもあるようです。

 

このように、転職希望者の年齢が上がっていることで、経理・会計の経験年数も10年以上と熟練者であることが多いです。
また、40~50代となると、部長や役員を経験している方も珍しくなく、マネジメントの分野で活躍することも双方が期待しています。

 

会計職(経理/財務)の求人市場が売り手市場と言われている理由

近年、経理や財務、会計などの会計職が売り手市場となっている要因としては、次のようなものがあげられます。

  • 企業業績の回復
  • 若手の労働人口の減少
  • 慢性的な会計職の不足


バブル崩壊以降、日本は長期にわたって不景気な状況が続いていました。
そのため、コストだけが膨らみやすい会計職などの管理部門は、削減されやすい状況となっていたのです。
しかし、近年ではアベノミクスなどの影響によって、景気回復の兆しが見えてきています。

 

コロナにより一時的な影響はありましたが、実際には業績が向上している企業も増えてきているほどです。
企業の業績が回復すると、さらに業績を伸ばそうと雇用を促進します。
管理部門にも予算が回ってくるので、会計職を求める企業が増えているのです。

 

しかし、20~30代は、そもそもの人口ピラミッドから見ても少ない状況となっています。
人材不足になっているのです。さらに、不景気だった影響によって若手で会計職の経験を持つ若手が少ないことから、会計職自体が慢性的に不足している状況です。
これらの要因によって、会計職の転職市場は売り手が非常に強くなっているのです。

経理の労働人口が減っていると言われている背景

経理の労働人口が減っている背景としては、前項でご紹介したようにバブル崩壊後に続いた不景気が影響しています。
さらに、そこに追い打ちをかけるようにリーマンショックが勃発し、世界的な不況に陥ってしまいました。
このような状況で、利益を生み出さない会計職などの管理部門は、どんどん人員を削減されていったのです。

 

特に、新卒採用は採用人数が減ったことによって、経理部門に配属されるケースはほとんどなくなってきています。
さらに、近年では、AIやRPAの発達によって、「会計分野では将来的に仕事がなくなってしまうのではないか?」と懸念を持つ人が増加しています。
これを不安に感じて、そもそも会計職に就きたいと希望する労働者が減ってきているのです。

 

このような背景によって、経理部門で働く労働人口が減ってしまい、企業は人材不足となり求人市場での会計職の売り手市場が継続していると考えられています。

 

まとめ 売り手市場の経理職・会計職は企業側の採用活動の工夫が求められる

ここまでご紹介してきたように、企業の業績回復に伴って、経理職・会計職を求める企業が増加しています。
しかし、そもそもの経理職の労働人口自体が、これまでの不況や技術の発達による懸念により減少傾向となっています。
そのため、経理職は売り手市場となってしまっているのです。
優秀な人材を獲得するためには、企業側がより魅力と思ってもらえるように、採用活動を工夫していく必要があるでしょう。

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