ファンド経理とは?業務内容や求められる人材を詳しく解説

目次
ファンド経理とは、文字通りファンドに関する経理業務のことです。一般的な経理業務と比べて専門性が高いのが特徴的で、それに伴って年収も高めに設定されています。社外の人と関わることも多く、高いコミュニケーション能力が求められる仕事です。
ファンド経理とは、経理と名前がついているので、経理に関係している仕事ではあるのですが、一般的な経理と違う点も数多くあります。
本記事では、ファンド経理について解説します。
ファンド経理の業務内容や求められる人材などについても解説しているので、ぜひご確認ください。
ファンド経理とは?
ファンド経理のファンドは「基金」の意味があります。
日本では資産運用のための金融商品やそれらに関する商品を運用している会社のことをファンドと呼ぶことが多いです。
ファンド経理とは、ファンドに関する経理業務を指す言葉です。
具体的に他の経理業務と比べてどのような特徴があるのかについて解説します。
専門性が高い
業務内容について詳しくは後述しますが、ファンド経理は一般的な経理業務と比べて専門性が非常に高いです。
そもそもですが、ファンドそのものが非常に専門性が高く、理解するのには時間がかかります。
ファンド経理を行うためには、ファンドについて深く理解していなければいけません。
そのため、一般的な経理業務と比べると、行える人が限られてくるのです。
年収が高い
ファンド経理は専門性が高く、業務を行う難易度も高いです。
そのため、優秀な人材を集めようと思うと、一般的な経理よりも難しい傾向にあります。
それだけ希少性のある業務となるので、年収の一般的な経理と比べると高くなっています。
また、一般企業は社会貢献などの金銭以外の目的がありますが、ファンドは資金を集めて利益を生み出すことが大きな目的です。
そのため、ファンドは利益に対して非常にシビアであり、ファンド経理を行う人には相応のプレッシャーがかかります。
一般的な経理と比べると非常にハードな職種です。
こういった理由からファンド経理の年収は、高く設定されています。
基本的な経理業務がベース
ファンド経理は専門性が高いですが、ベースとなっているのは基本的な経理業務です。
一般企業で経理を行っていた人がキャリアアップの手段としてファンド経理に挑戦するといったことも考えられます。
一般的な経理とファンド経理は全くの別物と考える方がいますが、そうではありません。
今まで経理業務を行ってきた人であれば、そのスキルをファンド経理でも活かすことは十分可能です。
採用する側もファンドに対して知識があることを重視していますが、入社後に勉強してもらうことを前提として、一般的な経理経験しかない人材を採用する場合もあります。
ファンド経理の業務内容
ファンド経理の業務内容は大きく7つに分けることができます。
どれもファンド経理を行ううえでは欠かせない業務ですが、一般的な経理にはない業務もあるためしっかり理解しておかなくてはいけません。
1. ファンドの収益計算
ファンドの仕組みを簡単に説明すると、投資家から出資を受けてそれを元にして収益を上げるというものになります。
ファンドの収益計算とは、その収益を計算する業務のことです。
2. 決算業務
一般的な会社には決算月があり、そこで決算を組んでいます。
ファンドでもその点は変わりません。
決算月には決算を組む必要があるので、決算に関する会計業務も行います。
3. 投資家への報告
投資家はリターンを求めて投資をしているので、出資を正しく運用しているか、収益性などについて報告をしなくてはいけません。
その報告資料の作成などもファンド経理の担当者が行います。
4. キャッシュフローの分析
ファンドは現金の動きが非常に激しいです。
収益を得るためには、現金の動きについてある程度予測しておかなくてはいけません。
それを分析するのもファンド経理の仕事の一つです。
5. 費用分析
ファンド経理に関連する費用がどれくらいかかるのかを分析します。
6. 税務申告
利益を得るということは、その利益の中から税金を納めなくてはいけません。その税金申告を行う必要があります。
税務申告に関するファンド経理の業務内容の範囲は、会社によって異なります。
7. 監査対応
ファンドのストラクチャーによって、法律で義務付けられている法定監査を受ける必要があります。
また、法的な義務はありませんが、任意監査を受ける場合もあります。
それらを受ける際には、監査法人に対して対応をしなくてはいけません。
それもファンド経理の業務の一部となっています。
これらがファンド経理の代表的な業務内容です。
会社によってどこまでがファンド経理の業務内容となっているかに違いはあるでしょう。
しかし、これらの業務に対応することができれば、ファンド経理として働くうえで問題ない人材であると思われます。
ファンド経理に関する人材を探す際には、これらの業務について対応ができるかどうかを確認してみてください。 問題なくできるようであれば、即戦力として期待ができるかもしれません。
ファンド経理に求められる人材
ファンド経理に求められる人材には、主に3つの特徴があります。
これらの特徴を満たしている人材は、即戦力として活躍してくれる可能性が高いので覚えておいてください。
1. ファンドについて理解している
一般的な経理業務について理解していることはもちろん大切ですが、ファンドについてある程度知識があることが求められます。
ファンドは専門的な用語も多く、全く知識がないと状況を全く理解できない可能性があります。
そのため、会社で働きながら理解するのも悪くはないのですが、ある程度は理解していることが大切です。
少なくとも専門的な用語が出た際に、大まかな意味を答えられるくらいの知識はつけておくべきでしょう。
2. 注意力が高い
ファンド経理を行ううえで大切になるのが注意力です。
ファンド経理はお金の動きが非常に激しく、常に注意を働かせていないと損失に繋がってしまいます。
また、先ほど紹介したように対応するべき業務も数多くあります。
それらをすべてチェックしていなくてはいけません。
そのためには、高い注意力が必要になります。
どの業務をいつまでに行わなければいけないのかをすぐ判断できる人材が望ましいでしょう。
3. コミュニケーション能力が高い
ファンド経理にはコミュニケーション能力も重要です。
社内の人とやりとりをする機会も多いのですが、それよりも社外の関係者とやり取りをする機会が多い職種だからです。
特に投資家との対応の際は、コミュニケーション能力がないと出資の取りやめにつながるかもしれません。
高い利益を求めるためには、ファンド経理のコミュニケーション能力は欠かせません。
まとめ
ファンド経理は専門性が非常に高く、難しい業務ではあります。
しかし、経理を今まで経験してきた人にとっては、チャレンジしがいのある業務です。
また、ファンド経理ができる優秀な人材を探している方は、プロフィットの人材派遣・人材紹介サービスを利用することをおすすめします。
ファンド経理は専門性が高いので、人材を探すのも難しいのですが、このサービスを利用すれば希望している人材をすぐに見つけることができます。
他にも人手不足、短期で即戦力のある人材がほしいなど、都合に合わせてご利用いただけますので、ぜひお気軽に問い合わせください。





