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税理士になるには独学だと難しい?勉強方法や必要な時間を解説

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税理士になるには独学だと難しい?勉強方法や必要な時間を解説

 

税理士の国家資格を取得するためには試験に合格する必要があります。学校に通ったり通信講座を受けたりせずに独学で受験を目指すのは非常に難しいと言われています。今回はその理由と、独学で合格するために必要な勉強時間や勉強のポイントを紹介します。

 

税理士の国家資格は、転職や昇格などに有利となり、生涯役立つ資格です。
そのため国家資格の中でも人気がありますが、その難易度は非常に高いです。
社会人として働きながら勉強をする場合は、学校へ通う時間もお金もなく、独学を選んでしまう方も多いです。
独学で税理士の試験に合格できるのか、そのためにはどんな点に注意しなければならないのかについて見ていきましょう。

 

独学で税理士になるのはかなり難しい

独学で税理士を目指すのは、結論から言えば絶対に無理というわけではありません。
ですが非常に厳しい道のりですので、一から独学で合格を目指したいという方は考え方を変える必要があります。
「税理士試験に独学で合格した」という人もいますが、ほとんどの場合難しい科目のみ予備校で学んで他を独学で補った、数年単位で学校に通い知識をつけた上で受験前は独学で挑んだというケースがほとんどです。
まったくの独学で合格を目指すのはかなり厳しいと理解しておいてください。

 

税理士の合格率

税理士試験の合格率は、毎年15%前後です。
一般的な試験ではその年の試験の内容や受験した人の能力によって、毎年合格率が変動しやすいです。
一方で税理士試験の合格率は12%から18%程度、平均して15%程度です。
このことから、税理士の試験は同じ試験を受けている受験生よりも高い点数を取らなければならない相対試験だということがわかります。
他の受験生は予備校や通信講座などで受験対策をしている可能性が高く、試験の内容や勉強方法なども熟知しています。
独学での受験対策にこだわりすぎると、上位15%に入れないかもしれません。

 

税理士の受験資格

税理士の試験を受けるためにはさまざまな条件をクリアする必要があります。
一つは大学や短大、専門学校で法律学や経済学を履修している人、司法試験に合格している人、公認会計士試験に合格している人などの学識の条件です。
さらに日商簿記一級の資格所有者、会計士補などの資格のある人という条件もあります。
受験資格を持たない人は、実務経験で補わなければなりません。実務経験は会計事務所などに2年以上勤務した経歴が求められます。

 

独学で税理士になるための勉強方法

独学で税理士になるための勉強方法

 

独学で税理士を目指すのは非常に難しいですが、そのための勉強方法について解説します。
スケジュールを決める、テキストを選ぶ、科目を選ぶといった点からそれぞれのポイントをチェックしましょう。

 

数年単位でスケジュールを決める

税理士試験の勉強は数年以上かかります。そのため、しっかりとスケジュールを作成することは非常に大切です。
一年単位でどの科目の勉強をするのか、一か月、一週間、一日単位で何時間勉強するのかを考えていきましょう。
数年単位でのスケジュールを作成するため、ライフスタイルに変動があっても対応できるようある程度緩めに作っておくことも大切です。

 

自分に合ったテキストを選ぶ

独学の場合はテキスト選びも重要になります。
最新版であることはもちろん、図解やイラストなどでわかりやすく解説してくれるものを選びましょう。
コンパクトなサイズなら移動時間にもいつでも税理士試験の勉強ができます。
シートで隠しながら暗記ができる一問一答タイプのテキストも人気があります。
わかりやすい解説、問題集付き、動画つきなど、さまざまなタイプのテキストが登場していますので、自分に合うテキストをじっくり探しましょう。

 

科目選びも重要

税理士試験は、全部で11科目の中から5科目を選んで受験するシステムです。
その中でも簿記論と財務諸表論は必須科目です。
他には法人税法、所得税法、相続税法、消費税法、固定資産税、事業税、住民税、酒税法、国税徴収法があります。
科目によって難易度が違い、勉強時間も変わります。
中でも法人税法、所得税法、消費税法は人気があります。
自分が勉強しやすい、馴染みやすいと思う科目、勉強時間が短くて済む科目などを選ぶようにしてください。

 

独学で税理士になるために必要な勉強時間

独学で税理士を目指すために必要な勉強時間は、5科目合計で3000時間程度です。
勉強時間が短くて済む科目を選択すればこれよりも短縮できますが、それでも個人差が大きいので注意してください。
税理士試験は数年単位で合格を目指す試験ですので、最初の一年でどの科目を勉強するかを決め、勉強時間を計算していきましょう。

 

1科目200時間から1000時間が必要

科目ごとに必要な勉強時間は変動します。
所得税法、法人税などは難易度が高く1000時間程度の勉強時間が必要です。
酒税法、国税徴収法などは比較的簡単で、200時間程度で済みます。
他には事業税や固定資産税、消費税なども300~500時間程度ですので、比較的短時間で済む科目を選ぶのもいいでしょう。

 

独学で税理士試験合格のために大切な3つのこと

独学で税理士試験に合格するために大切なポイントを3つ紹介します。
これらを意識して、しっかり試験対策を考えていきましょう。

 

モチベーションを維持する

独学ではモチベーションの維持が大変です。
一緒にがんばる仲間がいないこと、褒めてくれたりアドバイスをくれたりする先輩、先生がいないこと、自分がどれだけ学べているかを確認する方法がないことなどが原因です。
どのようにモチベーションを維持するかもあらかじめ考えておきましょう。

 

勉強スケジュールを管理する

勉強のスケジュールをしっかり決めておくことも大切です。
一年で必要な勉強時間を計算し、それにしたがって勉強内容を決めます。
守れなかった場合は休日で調整するなどの対策も考えておきましょう。
ライフスタイルの変動によってスケジュールを変えざるを得ない場合は早急に予定を組みなおし、すぐに対応できるようにする必要があります。
スケジュールを明確にしておかないと、モチベーションの低下につながってしまいます。
アプリで管理する、カレンダーに記入して目に入る場所に設置するなど、いつでもスケジュールを確認できるようにしておきましょう。

 

受験科目を見定める

受験科目を何にするかを見定めておきましょう。
必須科目である二科目はかならず勉強しなければなりません。
難しい科目ではありますが、最初の年でこの二科目の合格を目指すという方は多いです。
独学の場合、一年で毎日3時間以上勉強しなければならない計算になりますが、ライフスタイルと照らし合わせて無理のない範囲で補っていきましょう。
あれこれと色んな科目に手を出すのではなく、5科目のみに集中することで最短距離での合格を目指せます。

 

独学で税理士を目指すのは非常に難しい!

独学で税理士を目指せるのかについて解説しました。
独学では絶対に合格できないというわけではありませんが、独学での合格は非常に難しいです。
学校に通う予算や時間がなくても、夜間学校や通信講座などを利用している社会人は多いです。
少しでも合格の可能性を上げるために、独学以外の方法もないかを考えてみましょう。

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