経理を辞めたい人によくある理由や向き合い方のコツを解説

目次
経理はやりがいのある仕事ではあるものの、業務内容や職場環境によっては合わない、辞めたいと感じることもあります。 経理の仕事を辞めたいと感じるのはどんなときか、それぞれの理由に対する考え方や、転職の方法などを紹介します。
現在経理の仕事を辞めたいと思っている方は今一度理由を明確にした上で今後の行動を考えましょう。
経理を辞めたいと思う理由
経理を辞めたいと思う理由の中でも代表的な例を紹介します。
人間関係
職場の人間関係が悪くて経理の仕事を辞めたいと感じる方は多いです。 どんなに条件のいい求人、魅力的な求人であっても、社内の人間関係は実際に入社するまでわかりません。
中にはパワハラやセクハラをする社員がいたり、仕事を他人に押しつけてばかりの社員がいたり、根本的に合わない人が多かったりなどの場合もあります。 また、経理は専門的なスキル、資格を持った人が多く集まります。それぞれが自分に自信があるため、仕事の進め方などで衝突することも多いです。
仕事量が多い
経理の仕事には閑散期と繁忙期があります。 ある程度仕事のスケジュールがわかりやすく、モチベーションの調整がしやすい仕事ではありますが、繁忙期の仕事量の多さに辟易して辞めたいと思う人もいます。
繁忙期には長時間の残業は当たり前で、同じ部署や別の部署とのやり取りがさらにストレスにつながることもあります。 仕事の進め方が効率的ではない、最新のソフトを導入していないなどが仕事量の増加につながっている企業も少なくありません。
ミスに対するプレッシャー
企業のお金を扱う経理の仕事はミスは許されません。 従業員の給与計算、外部に公表する財務諸表、社内のコスト管理など、一円単位で正確な計算を行う必要があります。
ミスが許されない仕事内容に対してプレッシャーを感じ、一度のミスを引きずってしまい辞めたいと感じる人もいます。
ミスを繰り返さないようにする、ダブルチェックを行うなどの対策もありますが、それでも細かな作業が苦手な人にとっては経理の業務自体を苦痛に感じてしまいます。
評価されにくい
企業の業績に直接影響する営業や企画などの華やかな部署とは違い、経理は一見すると地味な部署です。 いくら業務をこなしても評価されにくい、別の部署の活躍と比較して落ち込んでしまう人も少なくないでしょう。 正確な結果を出すのが当たり前で評価が上がることはなく、一度のミスで一気に評価が下がってしまう可能性もあります。 スキルを磨いても評価されにくいという悩みから経理の業務自体から離れたいと感じる人もいます。
経理を辞めたいと思ったときの向き合い方

経理を辞めたいと思ったときの向き合い方を紹介します。 なぜ経理を辞めたいのか、その理由を明確にした上できちんと向き合ってみましょう。
周囲とのコミュニケーションの取り方を変えてみる
職場の人間関係に悩んでいるのであれば、周囲とのコミュニケーションの取り方を変えてみるのがおすすめです。
プライベートと仕事は別と考える、苦手な人の人格と働きぶりは別と考えることで、やりにくさやストレスの感じ方は大きく変わります。 必要以上に相手に期待しすぎないことも大切です。変わってほしい部分はきちんと言葉で伝える、ある程度は仕方ないと割り切るなど、頼りきり、期待しすぎのコミュニケーションの取り方を変えてみましょう。
経理に対する知識を増やす
ミスに対して不安がある、仕事量が多いなどで悩んでいる方は経理に対する知識をさらに身に着けましょう。 経理に必要な資格を取得するのもおすすめです。 経理の知識、スキルを身に着ければ、自分の仕事に自信を持ててミスも少なくなります。なぜミスが起きたのかを冷静に判断しやすくなり、今後の仕事に活かすことも可能です。
目の前の業務にいっぱいいっぱいになるのではなくある程度業務内容を俯瞰して見られるようになり、業務の無駄なども見つけやすくなるでしょう。
同僚に相談する
業務内容や人間関係に悩んでいるのであれば同僚に相談してみるのも効果的です。 自分だけではなく他の人も同じような悩みを抱えているかもしれません。 負担に感じている仕事があれば分担してもらったり、協力してもらったりすることも可能です。一人で抱え込まずに思い切って打ち明けることでやりやすくなる可能性はたくさんあります。
経理からキャリアチェンジするときのポイント
経理の仕事を辞めてキャリアチェンジする際、これまでの経験を活かせる仕事を選ぶことが大切です。 経理のスキルは業界が変わっても通用しますので、転職の選択肢も多いです。 これまでの経験を活かせる経理関係の仕事であれば即戦力としての需要も高く、転職しやすくなります
経理の仕事自体を辞めたい場合でも、今より負担が少ない求人を探せば経験やスキルを活かした上でストレスを軽減できる職場を見つけられるでしょう。
経理を辞めたい人におすすめの転職先
経理を辞めたい人におすすめの転職先を紹介します。 経理のスキルや経験を活かして働ける転職先を見つけることがおすすめです。
別の企業の経理職
経理の仕事自体は得意なものの、職場の人間関係や効率の悪さなどが原因で辞めたいと感じている場合は別の企業の経理職への転職がおすすめです。 経理の知識は業界問わず活用しやすく、経理職を募集している企業にとっては需要が高いです。
今より待遇のいい求人、今より仕事量や残業時間の少ない求人、経理部署の人数が少ない、または多い求人など、自分が今悩んでいる問題を解消してくれる求人を探しましょう。
税理士事務所
税理士事務所は経理のスペシャリストとして道を究めたい人におすすめの転職先です。 税理士の国家試験に合格する必要がありますが、合格後税理士事務所で2年間の実務経験を積めば税理士として働けます。
税理士の中には独立して税理士事務所を立ち上げる人も多く、今後独立して自由な働き方がしたいという方にもおすすめです。
年金・保険の営業職
年金や保険の営業職は経理で得た知識、スキルを活かしやすい転職先です。 税金に関する知識が求められる仕事ですので、経理て培ってきた知識をフルに活用しやすいです。
営業職はトーク力やコミュニケーションスキルが求められる仕事ではありますが、経理として働いて来た経験を活かせば数字を使って根拠のある論理的な説明ができます。 クライアントに信頼してもらいやすく、営業としても成功しやすいでしょう。
【まとめ】経理を辞めたいと思ったらその理由を明確に
経理を辞めたいと思う人がよく感じる理由や転職方法などを紹介しました。 経理の仕事の業務量の多さや人間関係の悪さ、待遇の悪さなど、辞めたいと感じる理由は人それぞれです。 辞めたいと思った理由を明確にすることで、今後どうすればいいか自身の身の振り方もわかってきます。 転職せずとも現職のまま問題を解決できる可能性もありますし、転職先を探す際の業界、業種を決めるのにも役立ちます。
今一度現在の働き方の問題を振り返り、どのように対処すればいいのかを考えてみましょう。