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経理職・会計職の業務経験として役立つ?税理士・会計士資格の特長とは

経理職・会計職の業務経験として役立つ?税理士・会計士資格の特長とは

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経理職・会計職の業務経験として役立つ?税理士・会計士資格の特長とは

経理職や会計職の業務担当者を募集していると、時として税理士資格や会計士資格を保有する転職希望者から応募があることがあります。非常に難易度が高い資格であり、優秀な人材であることは確かでしょう。しかし、実際に税理士資格や会計士資格を持っている方は、経理職や会計職の業務経験として役立つものなのでしょうか?企業としては、慎重になってしまいますよね。ここでは、税理士、会計士資格の特長をご紹介します。

【1】税理士資格の特長

税理士資格の特長
税理士とは、税務に関する専門的な知識を有する人のことをいいます。一般的には、依頼者から税務申告書の代理申告や書類作成、税金に関しての相談を受け付けて仕事をしています。非常に難易度の高い資格であり、一般的な合格率は11.6~29.6% といわれています。簿記論、財務諸表論、所得税法、法人税法、相続税法、消費税法、酒税法、国税徴収法、住民税、事業税、固定資産税の11科目のうち、5科目合格したうえで、2年以上の実務経験があれば税理士として登録することができます。

ただし、難易度は高めであるものの、一度合格するとその合格の記録は失効されないので、何年も受験をして税理士資格を勝ち取る人も少なくありません。税理士試験合格者ではなく、税理士資格を有しているのであれば、実務経験があると判断すればよいでしょう。

ー 経理・会計職の採用で税理士の業務経験が役立つケースとは?

経理・会計職の採用で税理士の業務経験が役立つケースは、特に経理分野でみられるでしょう。どのような規模の企業であれ、1年に1回は決算における申告業務をしなければなりません。特に、中小企業などの場合、申告書作成業務は外部の税理士事務所に委託しているケースがあります。そのため、税理士資格があり申告書作成の業務経験があるのであれば、外部に依頼をしなくても自社で申告作業ができるようになるでしょう。

コスト削減や、外部とやり取りをする手間を抑えることが可能です。また、税理士事務所での経験がある場合は、月次業務代行をしていたかを確認するとよいでしょう。税理士事務所によっては、企業の伝票整理や総勘定元帳作成、残高試算表作成などの一般経理業務を代行しているケースがあります。そのような税理士事務所での勤務経験がある場合は、一般企業における経理業務について、十分な実務経験があると考えることができます。

さらに、税務署勤務者が税理士資格を得て応募をしてくることもあるでしょう。申告書のチェックや、税務調査対応など、時間と手間がかかりやすい突発的な業務に役立ってもらえることもあるでしょう。

【2】会計士資格の特長

会計士資格の特長
会計士資格というのは、国家資格であり、企業の会計や監査をすることができる資格です。会計士としての仕事内容は、高度な会計知識と監査能力によって企業の会計報告委が適切に行われているかを調査することが主な仕事となります。また、そのほかにも経営者に対してアドバイスを行うコンサルティング業務や、企業の会計業務、税務業務を行うこともあるでしょう。

医師試験や司法試験と並列される試験であり、難易度は非常に高く一般的には10%程 度とされています。筆記試験では、短答式試験と論文式試験があり、科目は、必須科目が財務会計論、管理会計論、監査論、起業法、租税法、そして選択科目として、経営学、経済学、民放、統計学です。筆記試験に合格すると、監査法人において2年以上の業務補助を行い、一定の実務研修を受け、修了考査に合格すると公認会計士となることができます。

税理士同様に実務経験が必要となることから、公認会計士として登録されているのであれば、一定の実務経験があると判断できるでしょう。なお、公認会計士であれば、無条件で税理士登録もできるため、公認会計士のほうが上級の資格であると判断できます。

ー 経理・会計職の採用で会計士の業務経験が役立つケースとは?

会計士資格を有する転職希望者であれば、経理・会計業務の両方で役立つ可能性があるでしょう。特に、上場企業の場合、四半期に1回の四半期決算短信、四半期報告書、1年に1回の決算短信、有価証券報告書、そしてそのほか内部統制などの監査対応業務が発生します。実際に、監査法人が企業に公認会計士を派遣して、会計監査を行うので、会計資格を持っている従業員がいれば、監査対応を任せることができるでしょう。

非上場企業においては、監査法人による監査対応が発生しません。しかし、会計士は資格を取得する過程において、実際に監査補助として監査をする立場としての実務経験があります。そのため、一般的な経理業務についても一定の知識を有していると考えられるでしょう。会計監査においては、経理上の適性の判定だけではなく、税務申告書に報告されている税額が適切かどうかまで監査を行います。税務から経理業務まで、幅広い知識を生かして、経理・会計職として活躍してくれることが期待できるでしょう。

まとめ|税理士と会計士の有資格者を採用対象にすると経験豊富な熟練者の採用が狙える!

税理士、会計士ともに、高難易度の試験に合格するだけではなく、実務経験を経て初めて資格取得をすることができます。そのため、企業の経理や会計業務にも十分に対応できる実力があると考えられるでしょう。経験豊富な熟練者の採用が狙えるため、積極的に税理士、会計士の有資格者の採用を検討してみてはいかがでしょうか。

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