経理の繁忙期はいつ?一年間の業務内容・忙しさの周期を詳しく紹介

目次
経理は企業を経営する上で欠かせない業務です。 経費や給与などを正確に計算し、期日までに支払いなどをおこなわなければなりません。
そんな経理の忙しさは時期によって大きく変わるという特徴があります。 経理の仕事の繁忙期、業務内容、さらに忙しさを軽減する改善策などを紹介します。
経理の繁忙期はいつ?
経理の繁忙期は一般的に年末、さらに年度末です。 年度末である3月は多くの企業が決算期に設定しています。決算期は3月だけでなく処理を進めていく4月から5月にかけても忙しいです。さらに6月には株主総会を開催する企業も多く、その準備のために経理の仕事が忙しくなることも多いです。
年末である12月は従業員や企業の税金の処理、調整などの業務があるため忙しくなりやすいです。
経理の一年間の業務内容とは

経理にはさまざまな仕事があります。 年末や年度末の繁忙期にはその仕事だけをすればいいというわけではなく、日常的な仕事も平行しておこなわなければなりません。 それぞれの仕事内容を確認しましょう。
日次業務
基本的に毎日おこなわなければならないのが日次業務です。 領収書を整理する、帳簿を管理する、さらに従業員の経費を清算するなどの仕事があります。
日々のルーティーンをこなしつつ、経費の清算などのイレギュラーな仕事にも対応します。
月次業務
月次行事は月々の給与の計算、売掛金や買掛金の清算、支払い、請求、そして各種請求書の作成などです。 給与の計算は残業や欠勤によっても毎月変動しますし、少しのミスが社内で大きなトラブルになる可能性もあります。 売掛金や買掛金の管理も企業の経営を続ける上で大切な業務です。
年次業務
年次業務は一年間の決算や年末調整といった業務があります。 一年間いつでもおこなえる仕事ではなく、売り上げや勤務内容などがある程度確定した状態でなければ仕事を進められません。
年次業務をおこなっている最中でも日次業務や月次業務も続けなければならず、経理担当者は非常に忙しくなります。
経理の繁忙期と閑散期の流れ
経理の繁忙期と閑散期の流れをそれぞれ見ていきましょう。
経理の繁忙期の流れ
経理は年末や年度末、決算期に忙しくなることが多いですが、その他にも四半期ごとに決算がある会社もあります。 その場合決算の翌月は繁忙期となります。
まずその企業の決算があり、次にグループ会社の決算があり、最後に株主総会や世間一般に後悔するための資料の作成をおこないます。 他の従業員の領収書の提出が遅れたり他の企業からの支払いが滞ったりすると決算のしようもなくなってしまうため、仕事を進めたくても進められなくなるということもあります。
経理の閑散期の流れ
経理の仕事は閑散期が前もって予想しやすいです。企業によって違いますが、8月、11月、2月は閑散期になる企業が多いです。 この期間は日々の日次業務や月次業務だけをこなせばいいので比較的自由な時間が増えます。
転職を考えるならこのタイミングですし、残業が少ない間に集中して資格の勉強をしたり、さらに日々の業務をスムーズに進められるよう改善策を取り入れて慣れておくのもおすすめです。
繁忙期の忙しさを軽減するための改善策5つ
経理の繁忙期はかならずあるもので、避けるわけにはいきません。 ですが繁忙期の忙しさは前もって準備を進めることで改善できる可能性が高いです。 経理の仕事をスムーズにするために取り入れるべき改善策を5つ紹介します。
業務内容を一目でわかるようにする
業務内容を可視化することで、今何をすべきかが見えてきます。 経理担当が複数いる場合、誰がどの仕事を現在進めているのかがわからないと無駄な仕事が増えたり重要な仕事を見落としたりしてしまいます。 一括でToDoリストを管理する、社内チャット機能を活用する、さらに経理の仕事を改めて洗い出すなどの方法で、無駄を無くして少しでも効率的に動けるようにしましょう。
日次業務をアウトソーシングする
次業務の量は膨大で、さらに期日も決まっているため後回しにできません。 だからといって日々の日次業務や月次業務を後回しにしていると、取引先への支払いや従業員の給与の支払いなどにも影響が出てしまいます。 日々の業務をこなしつつ年次業務も正確に進めるのは、企業によっては難しい場合も。 そんなときは日次業務をアウトソーシングするという方法もあります。 比較的簡単な業務ややることが決まっている業務をアウトソーシングすることで経理担当者も年次業務に集中できます。
閑散期に準備をしておく
経理の仕事の負担を軽減する方法の一つとして、管理する口座を減らすという方法もあります。 取り引き用、給与の支払い用、資金管理用など、複数の口座があるとそれぞれにお金を写すために膨大な手間と時間がかかります。ミスも発生しやすく、経理の仕事がストップしてしまう可能性もあります。 そのため、複数ある口座を一つにしてしまう、または最小限に減らしてしまうことで、資金管理の手間が大幅に省けます。 企業が今現在所有している資金も把握できるので、取引先からの支払いが遅延している、支払いが重なっているなどが原因で起こる資金ショートを未然に防ぐことも可能です。
新しい経理ソフトを取り入れる
経理ソフトを取り入れることで経理の仕事の負担を軽減できます。 経理ソフトはさまざまな種類がありますが、数字を入力するだけ、または別の勤怠管理ソフトと連携するだけなど、仕事の手間を省ける工夫がたくさんあります。 経理担当者が計算したり手書きで書類を作成したりするよりも人為的ミスも減らせて、より素早く正確な仕事ができるようになるでしょう。 経理ソフトは最初に料金をまとめて支払うタイプのものや月額料金を支払い続ける必要があるものなど、さまざまなタイプがあります。
同じ経理ソフトでも追加料金を支払うことでより豊富なサービスを受けられることも。 経理の仕事には何が必要なのかを考えて、最適な経理ソフトを選びましょう。
【まとめ】経理の繁忙期を乗り越えよう
経理の仕事内容や繁忙期、閑散期について解説しました。 経理の仕事は繁忙期や閑散期をあらかじめ予測できるという魅力があります。 閑散期に自分のキャリアアップを目指したり、経理の仕事の改善を目指したりと時間を有意義に使えるようにしましょう。 経理の繁忙期を乗り越えるために、さまざまな機能を兼ね備えた経理ソフトを導入することもおすすめです。